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会社概要

会社案内

会社名 グリーンポイント株式会社 / GREEN POINT KK
所在地 東京都世田谷区大蔵6-8-17
代表 代表取締役 仲村 徹
設立日 1996年2月16日
資本金 10,000,000円
TEL 03-3749-4416
FAX 03-3749-4416
E-MAIL contact@greenpoint.co.jp
URL https://www.greenpoint.co.jp
事業内容
  • 欧米メーカーの日本市場向け総代理店業務。輸入製品の卸売、及び、 販売権の供託
    ※取り扱い品目は、家具、雑貨、アート、工芸品、革製品、宝飾類、陶磁器、飲料水、食材、など消費財
  • ライフスタイル提案型ビジネスのプロデュースとコンサルティング
  • 任意団体「Japan Floor Designing Association」監事として、フロアデザイナーの養成と啓蒙
取引銀行 三菱東京UFJ銀行 飯田橋支店、二子玉川支店、 みずほ銀行 神谷町支店、恵比寿支店 他

私の輸入人生

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 秋田で高校生活を送っていた頃、先ごろ亡くなった小田実の『何でも見てやろう』を読んで、海外にあこがれていました。浪人時代は、その小田実と、ある寮の同じ屋根の下で寄宿し、ベ平連のデモや新宿西口ゲリラに参加しました。大学四年の秋、商事会社の就職内定通知書を担保に三菱銀行からお金を借り、リュックをかついで、ついにヨーロッパへ渡りました。まだ1ドル=360円の固定相場制の頃でした。する仕事に携わってきました。商事会社のニューヨーク駐在所長として、あるいは外資系企業の経営者として(ハーマンミラー日本法人営業部長、オットーボック日本法人代表取締役、ウィルクハーン日本法人代表取締役、コーラー日本法人代表取締役)、そして現在も当社の事業を通じて・・・。 

 
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私達は、現地の卸売業者から仕入れたり、展示会で購入したり、まして現地のアウトレットや蚤の市、あるいはWEB上で買物をして、「直輸入」と銘打って販売する輸入業者とは異なります。あくまでも、メーカーから総販売権を獲得し日本市場でのマーケティングを目的とする輸入業です。販売の権利を得ることは、反面、責任が伴うことをも意味するので、展示会など相手の表面的なことしか見えない場で商談するようなことは出来ないのです。常に生産現地を訪ね、どういう人間が、どのような考えで、どのように材料や技術を使って、どんな価値を生み出しているのか、商品の背景にあるトータル・ストーリーを自分自身の感性を駆使して見極めます。輸入商としての経験や醍醐味が、そこから生まれるのです。そんな私が、今、雑貨商の仲間達へ、「いち押し」するのは、イタリアなのです。 

 

極上のスロー都市Gubbio(グッビオ)

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毎年各地の百貨店で開催されるイタリアン・フェアの大盛況ぶりを見ても分かるとおり、日本人はあらゆるジャンルでイタリアのものが大好きです。ところが、私の視点から見ると、意外にもイタリアの商品はまだほとんど日本へは入って来ていないのです。イタリアの企業はそのほとんどが中小規模です。隣人と同じようなものを作って同じような生き方をすることを嫌がり、独創的な生き方を重んじるイタリアでは、これらひとつひとつの小さな工房が創り出す製品は実に個性的でオリジナリティーに溢れています。それは農産物などでも同じです。こうした工房や小規模生産者の手による最も魅力的なイタリアン・テイストが、実は日本にはまだほとんど入って来ていないのです。

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イタリアのど真ん中に位置するウンブリア州は、ゆいいつ海に面していない州で、古い城壁都市があちらこちらに点在する美しい高原地域ですが、日本から訪れる人は多くありません。私のGubbioは、『中世の石の街』と呼ばれ、イタリア人なら誰もが知っているとても古い文化町です。グッビオは職人の町として知られ、1400年前の石造りの街角では、ルネッサンス時代から脈々と続く多くの工芸分野に携わる職人達が穏やかに行き来しています。映画ロード・オブ・ザ・リングの武具や小道具のほとんどはグッビオの職人達が制作したものだそうです。

私がグッビオと出会うきっかけとなった最も大切な友人、革工房のジョゼッペ親方の店には、アメリカの映画俳優兼監督リチャード・ギアが映画作品を完成させる度にやってきて、革表紙に映画のタイトルを刻印し手漉きの紙を縫い込んだハンドメイド・ノートを何十冊か注文し、映画制作協力者達に配るのです。このOfficina Librisブランドの革製ハンドメイド・ノートを日本でも販売していますが、私にとっては売上げ金額以上の意味を持つ大切な商材なのです。この職人町の若い工芸家達を見ていると、親方をとても敬い伝統技法を大切にしながらも、常に新しいデザインや工夫を加え、さらに独創的なものを生み出そうと意欲的で、とても好感が持てます。
一方、グッビオ周辺一帯は、スローフードのメッカとしても知られ、豊かな農園風景が広がっています。交流が重なり、今では私が訪れるとグッビオ市長をはじめ商工会の面々が、市庁舎の大ホールで様々な新製品を並べ、地元の名産品であるトリュフ(この地は、黒トリュフや白トリュフに加え、春トリュフや夏トリュフも採れる世界でも珍しい名産地なのです)をふんだんに使った料理の試食や、ワインやエキストラ・ヴァージン・オイルのテイスティングの準備をして待ち受けてくれます。そして、職人気質のジョゼッペ親方は、古城を改装したすばらしいホテルの宿泊費も、滞在費も、私には一切払わせないのです。私も少しでも彼らの期待に応えるべく、新たにトリュフ加工品など食材にも輸入の幅を広げたいと考えるのです。グッビオの人々の営みや、イタリアの職人達の頑固でしかし面倒見のよい温かな気質は、私が生まれ故郷の秋田に遠く置き忘れていたものをよみがえらせてくれたように思います。グッビオは、私にとって、まさに『極上のスロー都市』なのです。そして、当社が選ぶ輸入商材は、極上のスローライフ・スタイルを味わって頂けるものでありたいと思うのです。

 

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